【テクニカルサービス事例集】コンデンサって何？

『コンデンサって何？』

自作パソコンを検討している、かっこいいパソコンを見つけたけど善し悪しの判断が分からない、といったお悩みありませんか？

特に、基盤となるマザーボードの選び方は複雑で、メーカーやスロット数、耐久性で選ぶ方がほとんどかと思われます。

選び方としては正解も不正解もありませんが、ここを見るのも面白い、というポイントを今回はご紹介します。

コンデンサ、をご存じでしょうか。名前くらいは聞いたことがある、という方も少なくないはず。

ですが、その本質まで理解している人はもっと少ないでしょう。

コンデンサとは、電気を蓄えたり、放電する部品であり、「蓄電器」という呼ばれ方もします。

役割としては、電気の蓄積と放出を行い、マザーボード上の電気の通りを安定させるというものになります。

よくダムで例えられます。ダムは氾濫や水害を起こさないようにするため、水量を調節する役割を持ちます。

コンデンサは電気を水として、マザーボードという池に効率よく水を流すダム、ということです。

ところで、コンデンサはどこにある部品なのか。マザーボードのCPU周りにある小さな突起物、これがコンデンサです。

コンデンサには、「アルミ電解コンデンサ」と「固体コンデンサ」の二種類があります。

アルミ電解コンデンサはプラスチックアルミで覆われているのが特徴で、85度と105度のものがあります。

電解液が中に入っているため、液漏れや膨張といったリスクがあります。また、適正温度から10度上がるごとに寿命が半分縮むと言われています。

一方で、多くの電気を蓄電できるのと、安価で手に入りやすいというメリットがあります。

固体コンデンサは特殊なプラスチックを内蔵しているため、液漏れや膨張のリスクがありません。

電気の流れを高速に回せるので、ハイスペックなCPUを使用しても劣化しにくいのが特徴です。

近年、パソコンの性能基準が大きく進んでいるため、ほとんどのマザーボードに搭載されています。

高性能・高品質をアピールしているマザーボードは日本製コンデンサを使っていることが多いので、いいパソコン選びの判断基準の一つとなります。

このように、コンデンサにはしっかりとした役割があり、種類によって特徴が大きく異なります。

自分のパソコンのコンデンサが何か気になったら、ぜひマザーボードを覗いてみてください。

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